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受け手側次第

数日前に「埼玉走りに行けてぇなぁ」って書いたら、早速考えてくれてるとの連絡が。
緊急事態宣言が延長されるんで、9月は無いけどねぇ。。
さて、タンデム組の精鋭2・3人連れて行くか?ほら、君と君(だれだ?笑)、企画決まったら一緒に行くぞ。だれの

〇情報は、受け手の実力次第で・・ というはなし。

もうずいぶん以前(3カ月以上前かな)のことですが、とあるSNSで、ツーリストの適正空気圧についていろいろ書かれていた。なかなか興味深かったですね。「あぁ、あれね。」って方も居れば、「なんのこっちゃねん?」って方も居ると思いますが、詳細は書かないくていいかよね。。
どこかのお店でツーリストを付けて、標準より高い空気圧で渡されて・・・というところからのスレだったと思います。で、スレ主さんに、たくさんの方がアドバイスしてました。みなさんが良かれと思ってアドバイスしてるんですが、スレ主さんは、馴染みのバイク屋さんから聞いたこととことごとく違うんで、「何が正解?」ってIRCに問合せ。メーカーが「空気圧1キロ以下が良いですよ」なんて答えるわけがなく、「その車両の標準空気圧で」という回答。結局、バイク屋さんから聞いた2キロとか、IRCが答えた1.5キロとかが正解かな?と判断したようですね。。
自分に入ってくる情報のどれをチョイスするかってのは、その人次第なんですがねぇ・・・。アドバイスのほとんどは、「1キロ以下で」で、メーカーやバイク屋さんからは「1.5とか2キロ」、まぁ何も知らなきゃ迷いますよね、そりゃしょうがない。「どっちが良いか試してみよう」って、試してみればすぐ解決するんですけどね。。
答えたIRCの方も、馴染みのバイク屋さんの方も、セローでツーリスト履いて走ったことなんか無いんでしょうからねぇ・・・きっと。それがどれくらい乗り難いかなんて知らないでしょう。でも、それとは違った意味で、メーカーとしては、「0.5とか0.7くらいで」なんて言ってしまって、そのまま高速道路を延々走られたりしてもしなにかあったら大変なんで、「標準くらいで」って言うに決まってます。書いてあったIRCの回答なんて、まさにマニュアルどおりって回答だからねぇ。標準空気圧ってのはそういうもの。。
「その方が走りやすいよ」っていう、良かれと思ってのアドバイスと、「走りにくいか走りやすいかは知らないけれど、標準と大きく離れた空気圧で走られて、もしものことがあっては困るので、標準で」ってアドバイスとじゃぁ、答える意図が違ってるんでねぇ。。これも、受け手が判断できるかどうかだし。。
アドバイスを受けて、空気圧を変えて走ってみれば、新品ツーリストでリヤ1.5以上入れて走るのがいかに走りにくいか、まっすぐ走るだけならまぁともかく、交差点やコーナーなど曲がる時にどれだけ違和感があるか、0.7とか0.8にして走ってみるとその違和感が激減して普通に走れることとかが実感できるので、自分で試して答えを導けば良いだけなんですけどねぇ。。これも、受け手次第だね。。


TR011ツーリストって、もう25年以上前(94年だったかな)に発売されたTY250Zスコティッシュ用に開発されたタイヤなんですね。公道走れるトライアル車で、車重は装備重量でも100kg以下のマシンです。高速道路も普通に走れてお山に行けて、トライアルごっこして遊んで帰ってこれるっていうTY250Zスコティッシュの標準タイヤだったんですね。で、標準空気圧は前が1.25で後ろが1.5キロでした。車重が軽いこともあり、標準空気圧で街乗りから高速までとくに問題ありませんでした。あたりまえですね。(乗りやすくはなかったけどね。やっぱちょっと低めのほうが快適だったけど。)で、トライアルをやる時には、前を0.43とかリヤを0.32とか(コンペのTY250Zの標準空気圧がそうだった)に下げて乗ります。で、また入れて帰って来るってね。
私自身、ツーリストは、97年くらいからずっとセローに使ってるかな。トライアル車には絶対使わないけど(笑)。セロー225時代から、いまの250にもトリッカーにも、ずっとね。当時あったトライアルジャーナルっていう月刊誌で、エクセルの伊藤敦志さん(トライアルの元全日本チャンピオンね)がセローでトライアルをするって企画の記事で取り上げられたころからじゃないかな、セローにツーリストを履くようになってきたのって。セローでトレッキングとかトライアル的な走りをするのにトライアルタイヤってのは、今じゃぁあたりまえだっけど、それ以前はそんな考えってあまりなかったと思うんだよねぇ。
で、セローに付けた時の話ですが、トライアル車よりもめっちゃ車重が重たいので、あたりまえですが同じようにってわけにはいかないです。標準空気圧やそれ以上まで入れちゃったら、乗り難くてたまらないです。まっすぐ走るだけならともかく、考交差点やコーナーなんか恐ろしいくらい乗り難いですね。フロントはともかく、リヤに2キロも入れたら恐怖を感じるくらいですよねぇ。新品時のブロックの高いときだと、まぁそれはそれはヨレヨレで、交差点曲がったりコーナーなんて恐ろしいくらいヨレて滑る感じがしますね。これは、タイヤ本体がたわまないので、やわらかいブロックのたわみをまともに感じるからですね。なので、私がセロー250に履いて普段の街乗りをするときには、F1.0~1.2 R0.7~0.8 くらいで乗ります。この方が、タイヤ自体が適度にたわんでくれてブロックのヨレを感じにくいので乗りやすいです。グリップもすごく良いしね。もともと、たわむことで性能を発揮するタイヤですからね。舗装路のワインディングをガンガン攻めても大丈夫。普通の林道程度なら、このまま走ってもへっちゃらです。国道のバイパスを80km/hかそれ以上で車の流れに乗って走ったってへっちゃらです。
でもね、そのまま高速道路を延々と走ったって大丈夫とは決して言いません。やったことまいけどね(笑)。「高速を延々と走る時には、ちゃんと標準とまではいわないけれどそれに近いくらい入れたほうが良いね」と言いますよ。
で、お山でトレッキングとかトライアル的な遊びをするときには、F0.6~0.7 R0.4~0.5 で乗ります。私自身は早朝トレックから帰って来る時に空気入れたりもせずにそのままワインディングもR23のバイパスも走って帰ってきちゃいます。ワインディングはけっこう飛ばしたりするけど、バイパスは少々押さえておとなしく走ってきますけどね。。
ツーリストが苦手とするような路面も少しだけあるけれど、すごく多くの場面でグリップの良さを発揮して助けてくれますよねぇ・・乗り手を。
とうことで、ツーリストは、走る場所や走り方によってそれぞれの適正な空気圧にまめに調整して走るタイヤだと思ってくださいねということですね。ツーリストのもつ性能をより発揮させるのには、空気圧管理が大切だってことです。


自分自身で、25年くらい使ってて、店でツーリストを取り付ける数も、国内で一番までとは言いませんが、すごく多い方だというタンデム杉浦の考えですが、それを信じる信じないも、受け手のあなた次第(笑)。。

で、書き込んで半日たってからですが、少々補足
乗りにくいとか乗りやすいとかもすごく大切なんだけど、危険度ってことも大切なのはあたりまえ。
実際問題、新品ツーリストで標準空気圧以上で走るのは、けっこう危険です。乗りにくすぎて無理に倒して曲がろうとはおもわないくらい乗りにくいと思いますからあえてそんなことする人はいないと思いますけど。私は、よう乗りません、怖くて。転倒リスクって面で考えても、けっこう怖いですよ、試してみればわかりますけどね。軽いトライアル車用に開発されたタイヤですから、想定より1.5倍以上車重あるようなマシンにつければ、リスクも増えるかもしれない。標準以上の空気圧を推奨することは、必ずしも安全第一となるとは思えないですね。私なら、まっすぐ長い時間高速走行するような場面以外で、そんなことをお客様にすすめるよなことできないですね。
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